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けいおんSS 「定期演奏会!!」

けいおん!!のSS「定期演奏会!!」の続きになります。

・いつもどおりオリジナルキャラが主になっています。
・当サイトは一応、男×女のカップリングを主にしております。
・百合のカップリング以外、許容できない方にはあまりお勧めできません・

それでもいいよ!!という方は追記からどうぞ。



皆さんこんにちは、秋山澪です。

私は一応、桜ヶ丘高等学校の軽音楽部に所属していベースをやっているんだが・・・、最近はまったくといっていいほど練習していない。

その理由は今や伝説となっている、---私にとっては悪夢の、一年生の時の文化祭の時のとあるアクシデントや、新入生歓迎会や二回目の文化祭のライブで、うれしいのか悲しいのか「秋山澪ファンクラブ」というクラブが私の知らないうちに勝手にできてしまい、その会員のために開かれる「お茶会」というイベントの準備は私たち「放課後ティータイム」中心となっているからだ。

みんながみんな準備のために学校中を準備や企画のために飛び回っているので、もともとあまり真面目に練習していなかったとはいえ、とうとう全員あまり部室に集まらなくなってしまった。

唯一の良心である後輩の「中野梓」でさえなぜかこのお茶会に乗り気でいるため、とうとう誰も練習をしようと言い出す人間もいなくなってしまって、私も私でみんなが頑張ってファンクラブのみんなや私のために準備しているところで「練習しよう」とは言い出せない。

・・・今年の文化祭、大丈夫なのか・・・?

はぁ、とため息を吐きなら昼休みの廊下を歩いていると突然後ろから「澪先輩!!」と呼びかけられた。

もう呼びとめられた用件はわかっているので、内心ため息を吐きながら振り返るとそこには私と同じデザインの制服に赤いリボン、つまり私たちより1つしたの下級生の生徒ということだ。

「あ、あの・・・。私「お茶会」楽しみにしています!!よかったらこれ「放課後ティータイム」の皆さんで召し上がってください!!!」

「あ、ありがとう・・・。」

その子は早口言葉でそう巻くし立てて、両手を差し出している。

少し震えた手の上にはかわいらしいラッピングをされた手作りらしきクッキーがちょこんと乗っていた。

私はすっかり慣れてしまった愛想笑いを浮かべながら「いいな~、手が小さくて・・・」などと考えながらそのクッキーを受け取り「ありがとう。大切に食べさせてもらうよ」とすっかり言いなれたお決まりのセリフを言うと、彼女は顔を真っ赤にしながらものすごいスピードでどこかに言ってしまった。

「澪ちゃ~ん。相変わらずモテモテだな?」

「うわぁ!!!?」

不意に後ろからと「ドンっ」という衝撃におどろいて振り返ると、そこには私の小学校からの友達で軽音部の部長の「田井中律」が後ろから抱き付いていた。

「お、脅かすなよ!!律!!?」

「いや~、悪い悪い。せっかくモテモテでクッキーまでもらってんのに憂鬱そんな顔をしながらため息を吐いてるヤツにちょっと天罰を与えてやろうと思ってな。」

「べ、別に憂鬱そうな顔なんか・・・。」

そうか~?と律はいいながら私の手の中にあったクッキーをヒョイと取り上げて勝手に食べ始める。

実はどこからか情報が漏れたのかまだ正確なチラシも作っていないのになぜか「お茶会」のことが出回ってしまって、ほぼ毎日といっていいほどファンクラブの会員の子から声をかけてられて、差し入れを渡されるのだ。

それも十回以上は確実にだ。

「さっきの子、一応「放課後ティータイムの皆さんで」って言ってたけど、量的にどう考えてもお前1人に食べてほしかったんだと思うぞ?」

「・・・・・・・・・。」

確かに律の言うとおり、袋はそんなに大きくなくてせいぜい一人分の量しかない。これで五人でというのは無理があるだろう。

そして実は数日前からこういった差し入れは私は食べずにみんなで協力して食べてもらっている。

最初のうちは1つ1つの量は大したことがなかったので自分で食べていたのだが、それが一週間ほど続くと、その・・・体重が・・・。

なので、今はみんなでこっそり食べてもらっている。

『彼』曰く、「気持ちだけ受け取っておけ」だそうだ。

「・・・あ。それはそうと、まだ新曲の歌詞書けないのかよ?」

「あ、ああ・・・。もうちょっとなんだけど、イマイチ調子が・・・。」

「まだかよ~。もうムギが曲は作ってくれたんだから、あとは歌詞がつけば完成なのにさ~。右京ももうライブの準備が終わったから使っていいって言ってたぜ?」

律の口から唐突に『彼』の名前が出てきて思わずドキッと私はしてしまう。

『稲葉右京』---、軽音部の唯一の男子だ。

私や律の小学校の頃の友達で、後輩の「中野梓」の幼馴染で、同じ軽音部員である「平沢唯」の中学の頃の同級生でもある。

そんな彼は部長である律が普段の業務を放棄していたツケで「お茶会」とほぼ同時に行われる「定期演奏会」という形のライブをやるざる得ない状況になったしまったのだ。

これはいわば「結果報告会」のようなもので、それすらもやらないと部費の削減、悪ければ来年度から軽音部は廃部ということもありえるらしい。

・・・まぁ、もっとも彼自身は根っからの音楽バカなので「ライブができる!!」と喜んでいたのだが。

「それともあれかな?澪ちゃんは。初恋の人である愛しの稲葉右京君に会えなくて欲求ふま・・・って、痛い!!」

「黙れ!!律。」

律が学校の廊下のど真ん中でとんでもないことを言い出したので私は問答無用で拳骨を落として、あたりを見渡す。

・・・奇跡的にもというか昼休みにも関わらず誰も廊下を歩いていなくて助かった。

「何すんだよ!!澪!!?」

「それはこっちのセリフだ。私は別に右京のことなんか・・・。」

「俺がどうした?」

私はもう一発律に食らわせようと手を振り上げた瞬間、振り上げた手首を聞きなれた声と同時に掴まれる感触がして、思わず硬直してしまった。

手首を掴んだ手はとても暖かくて、そこが熱の発信源となってそこからものすごいスピードで熱が顔まで伝わっていって、一瞬にして私の顔は真っ赤になっただろう。

「オッス、右京。さっきまで教室で弁当食ってたのに、相変わらず弁当食うの早いな。」

「まぁな。で、また律は澪をイジり倒していたわけだ。」

「そうそう。でさ、右京。澪は右京のことなんか・・・。」

「あーあーあー!!!??」

私は思わず右京の手を振り払って、ブンブンと腕を振り回しながら律が口走っていることを止めようと思わず大声で叫んでしまった。

・・・何人かの友達が私の声に驚いて教室から顔を出して様子を伺っている。うう・・・、恥ずかしい・・・。

「?、俺がどうしたんだよ?」

「なんでもない!!なんでもないんだよ!!」

「そ、そうか・・・、ならいいんだけど・・・。」

「なんでもないわけないだろ澪?さっき右京なんて・・・。」

「黙ってろ!!律!!」

私は先ほど叩き損ねた一撃を律に与えて、律を黙らせると右京に正面から向き合う。

そのあと、律はまだお昼を食べていなかったからか、ブツブツ言いつつ頭をさすりながら教室へ戻っていった。

右京は頭の上に「???」を浮かべたような表情をしていたが、思い出したような表情をしてああ、そうだといった。

「部室、長い間借りてたけど、大体俺たちは練習終わったから放課後ティータイムで使っていいぞ。「お茶会」で新曲やるんだろ?」

「あ、ああ。そんなんだよ。右京もライブやるんだろ?文化祭のじっくり見られなかったら私も、もちろんみんなも楽しみにしているんだ。」

そういうと右京はちょっと照れたように笑いながら、「ありがとう」と言った。

彼は普段はちょっと無愛想というかちょっと暗そうなのだけれど、話してみると全然そんな感じは無くて、喜怒哀楽をコロコロと表情を変えて表現する。

そんな彼も自他共に認める「音楽バカ」であり、音楽のことになると厳しく、それでいてたハッキリというので律や梓あたりを時々怒らせてしまったり、私や唯はガッツリ凹んでしまったりするけれど、そういう風にハッキリと言ってくれるのはもっと上手くなって音楽の楽しんで欲しいと思っている感情の裏返しだということはみんな分かっているし、それに何か分からないところがあったりすると、丁寧にかつ、細かく根気よく教えてくれるし、上手くできたら本人以上に喜んでくれる。

そんな彼を私は人の才能を引き出す天才だと思っているし、彼自身も素晴らしい才能を持っていると思う。

だが、私は同時に時々考えてしまうことがある。

「・・・なぁ、右京。ちょっと聞いてもいいかな?」

「ん、どうした?また、曲のアレンジに困ってたりとかか?」

「違う・・・。そうじゃなくてさ。右京はさ、いいのか?このまま軽音部にいてさ。」

「・・・?、悪いどういう意味?」

右京は質問の意図が分からないといった表情で首を傾げている。

私は今までずっと聞こうと思って聞けなかった、この質問をすれば右京が軽音部をやめてしまうのではないか、もしかして私が望む答えとは違う答えが返ってくるのではないかという恐怖を押しのけて、ずっと胸に秘めていた質問を勇気を出して・・・右京にぶつけてみた。

「だからさ、右京はいいのか?こんな不真面目な軽音部なんかにいて。私も自分のことだからあんま強く言えないけど・・・、ろくに練習もしないでティータイムとか、遊んでばっかりいるこんな部活なんかやめて、右京は才能があるんだからもっと外で真面目なバンドをやればいいのに・・・。」

「・・・・・・・・・・澪。」

「なのに、なんでまだ軽音部を見捨てずに私たちと一緒にいてくれるんだ?もしかして・・・。」

『もしかして、部の中に好きなの人でもいるのか?』と続けようとした瞬間、唐突に教室の扉がガラガラ!!と開けれて、右京の友達でもあり、同じバンドのドラマーである「上条晋二」が「右京!!ちょっとアレンジで相談があんだけど・・・」という声に手鼻を挫かれてしまった。

その瞬間、「ちょっと晋二君!!空気読みなさいよ!!」とか主に女子からはそんな罵声を浴びせられ、男子からは「よくやった晋二!!GJ!!」とか賛美の言葉を送られている。

「あ、ああ・・・、まってろ晋二。・・・悪いな、澪、その質問の答えまた今度でいいか?」

「・・・も、もちろんだ!!こっちこそゴメン、急に変な話をしだして。」

「別にいいよ。じゃ、新曲楽しみにしてるな!!」

そういって右京は教室に戻っていった。

・・・私は右京にさっきの質問にどんな風に答えて欲しかったのだろう?

その答えはきっともう分かっている。どこかできっと淡くこんな答えを望んでいたんだろう。

『澪がいるからだよ』って・・・・。
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このブログは管理人の気の向くままSSを書き散らすブログです。
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現在はアイドルマスターやけいおん!のSSなどを公開しています。

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