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けいおんSS 「入部!!」 その1

作者初のけいおんのSSです。

まだイマイチキャラの特徴や口調をつかみきれず、おかしなところがあるかもしれませんが、それでもいいよ!という心優しい方は追記からどうぞ♪
春の清々しい早朝、真新しい制服の違和感と寝不足による欠伸を堪えながら新しい学び舎への道を歩く。
俺こと---稲葉右京は3年間過ごした中学校を卒業して、今年から共学となった元女子高の「私立桜が丘高等学校」へと入学した。
決してレベルの低い学校ではないのだが、中学校の頃最低限の勉強をキチンとしていたおかげか多少の勉強であっさりと合格することができた。

「眠いなぁ・・・。」

昨晩は、中学のころに始めたギターと同時に発症した「夜に妙にギターが弾きたくなる病」のせいで朝方近くまでずっとギターを弾いていた。
無理をして寝ようとすると、目がギンギンに冴えておまけに浅くしか眠れないから結果、寝不足になってしまう。
あまりのけだるさから学校をサボろうとも思ったが、入学式早々に学校をサボるわけにもいかない、体に鞭を打ってベッドから這いずりでてきた。


---半分眠りかけていた入学式がようやく終わり、自分の教室にいって事自己紹介を兼ねたホームルームも終えて、さて帰るかと靴を履き、外に出た瞬間。

「新入生発見!!!」
「貴重な男子だ!確保ーー!!」

そんな声と同時に、まるでスキャンダルが発覚した芸能人を追い回すパパラッチかのように柔道着や剣道の防具、ソフトボールだか野球のユニフォーム、その他諸々部活のユニフォームを着た先輩達に文字通り包囲された。
あまりの勢いに、情けない話だが「ビクッ!!?」と飛び上がってしまった・・・。

「一緒に頂点を目指さないか!?ソフトボール部です!!」
「先生・・・、俺バスケがやりたいです!!ぜひバスケ部へ!!」
「ぜひ、柔道部へ!!」
「うわっ、ちょっ・・・待っ・・・。」

一斉に無数のチラシが俺の胸元へ押し付けられる。
しかも空手部のチラシは、チラシを握り締めた拳が俺の鳩尾にクリティカルヒットして死ぬかと思った。
気づいたら嵐は既に過ぎ去っていて、ポケットやカバンにチラシが詰め込まれていて、呆然とする俺の周り一面にはチラシが撒き散らされていた。

「これ、俺が片付けるの・・・?」
「稲葉君?」

入学早々の不運に憂鬱になっていると、不意に後ろから聞き覚えのある声に声を掛けられた。
皺一つないパリッとした制服のブレザーを着こなして、ショートカットに太枠のメガネをした彼女は「真鍋 円」(まなべ まどか)だ。
俺の中学の頃の同級生の1人であり、品行方正、成績優秀の日本代表のような人だ。

「ああ、円さんか・・・。」
「どうしたの?まるで台風のなか突っ切ってきたみたいな酷い格好だけど・・・。」
「あはは・・・、まぁそんなもんだよ。」

彼女は手に持ったカバンを一旦地面に下ろし、地面に散らばったチラシを拾い集めはじめた。
確かにこのまま放置したら迷惑なことこの上ない、俺もポケットやカバンに押し込まれたチラシを引っ張りだして、一つ一つ重ね集める。

「って、ああ部活動の勧誘か・・・。なるほどね。」
「ご明察どおりで・・・。」

チラシの一枚を見た彼女は苦笑を浮かべながら納得したような声色でそういった。
集め終わったチラシを彼女から「ありがとう」と言って受け取って、自分で集めたチラシと重ねて無理矢理折りたたんでカバンにしまった。
正直、彼女とそんな話したことがあるわけではなないのだけれど、せっかく高校生になったのでこの機会にちょっと友達を増やそうと思って当たり障りのないことを聞いてみた。

「円さんはどっか部活にはいるの?」
「私は特に入るつもりはないけれど、生徒会に入ろうとおもっているわ。」

ああ、なるほど、と俺は相槌を打った。
きっと真面目な彼女のことだ生徒会ではきっと活躍するだろう。

「そういう稲葉君は?」
「俺?・・・俺は特に決めていないよ。だけど軽音部はちょっぴり興味があるかな。」

桜が丘高等学校、略して「桜高」の軽音部といえば地元ではそれなりに有名で、毎年桜高の文化祭では結構たくさんお客さんが集まる。

「へぇ、稲葉君なんか楽器やるんだ。ちょっぴり意外。」
「まぁ、だろうね。」

心底意外そうな顔をした彼女をみて、俺は思わず失笑する。
そりゃあそうか。中学の頃はそれなりに友達はいたけどそこまで積極的な人間ではなかったから。
知る人ぞ知る、ってな感じだったのだが、やはり俺とあまり俺と接点のなかった彼女からすれば意外だったろう。

「まぁ、まだ入学したばっかりだからね。ゆっくり選ぼうと思ってるよ。」
「そうね、あんまりゆっくりすぎるのもどうかと思うけど、大切なことだから慎重にね。」
「ああ。」

俺がそう答えると彼女は少し笑いながら「それじゃあ、稲葉君。これからよろしくね。」といって、手を振りながら帰っていった。
周りの人たちはまるで絶え間ない波のように俺を追い越して、自分の家へ帰っていく。
初日は最悪だった。だが、俺は手に持ったカバンを担いで「なんとなく、面白くなりそうかな」と誰に言うでもなく呟いて、自分の家路についた。
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現在はアイドルマスターやけいおん!のSSなどを公開しています。

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